今月のトピック バックナンバー

運動とアルコールの意外な関係

2月になると忘年会、クリスマスなどイベントが多くなりますね。そんなイベントにつき物なのはお酒。そうこの季節はお酒を飲む機会が多くなります。トレーニング後のノドの渇きに冷たいビール!美味しいですよね。でも、身体にとってどうなのでしょうか? ビール腹などとも言いますがお酒(アルコール)は太るのでしょうか?今月はお酒についてお話をします。

アルコールは太る?

まず、アルコールは何の栄養もないエネルギー物質です。アルコールは脂肪・脂質として体内に蓄えられることはありません。ビール350ml缶で約145kcal そのうちの2/3がアルコールによるものです。なのでビールだけで太ることはあまりありません。残り1/3は糖質によるものです。糖質カットのビールであれば栄養素が制限されるので、なおさら太ることは考えにくいでしょう。ということで、アルコールは太る直接的な要因にはなりません。

アルコールとエクササイズの関係

ですが、アルコールとともに食すものは高カロリー・高脂肪のものが多いので注意が必要です。 そしてもう一つ重要なことはアルコールの内臓への影響です。 トレーニングをすることで筋肉は育ち、基礎代謝を上げ脂肪燃焼しやすい身体になることはよく言われます。 アルコールが体内に入ることでホルモン分泌が異常になり、筋肉のタンパク合成が著しく低下します。 毎日アルコール摂取する場合では、筋力低下とアルコール摂取量が比例することも確認されています。(Kiesslingら、1975)

またラットへの実験ではアルコール摂取を16週間続けたところ 40%筋力が低下したとの報告もあるようです。 簡単に言えばアルコールは筋肉を破壊するといえます。 エクササイズで筋肉を疲労させると内臓にも負担が強いられます。 エクササイズ後にアルコールが体内に摂取される事で内臓はオーバーワークとなり、筋肉を成長させるための仕事が制限されてしまいます。 結局エクササイズの効果は損なわれてしまいます。 アルコールはダイエットする人にも筋力アップする人にも良い結果をもたらしてはくれません。 筋肉が低下して脂肪がつきやすくなる。といえるでしょう。

お酒と良いおつきあいを

ここまで読んでいただくとお酒は悪者のように聞こえてしまいます。ですが美味しい食事の脇役でもあり、人とのコミュニケーションの役割を持っていたり、よい部分もたくさんあります。 適量を決めて、飲まない日を設けて上手にお酒と付き合ってみてください。そしてトレーニングの後は控えることをお奨めします。1日の適量目安を記しますので参考にしてください。

【一日の適量目安】

ビール 約600ml
ウイスキー 約80ml

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