今月のトピック バックナンバー

ミニチュアダックス・パフェの話

暑い日が続きますが、皆さんは体調など崩してはいませんか?今月は私事ではありますがペットのお話をしようと思います。最近はペットを飼っている家庭も多くなりました。ペットは人と同様で大事な家族としての役割も果たします。ですから、日ごろからケガや病気などをしないように健康管理は行わないといけません。

ミニチュアダックス・パフェの話

私の家にもメスのミニチュアダックスが10年ほど前からおります。

体重コントロールのため食事は決まった量しか与えません。運動はもともと好きな性格ですので、朝晩のお散歩は欠かしません。私が一緒に行くときには必ずボールを投げて遊んでいます。その甲斐もあって適正な体重を維持し、運動が好きなこともあり筋肉がしっかりついています。

先月のこと散歩途中にいつもの通りボール遊びをしていました。ボールを投げては咥えて走って戻ってきます。何度か繰り返していた次の瞬間、走っている途中に『キャン!』という声とともに腰が落ち、後の脚が伸びて動かせない彼女の姿がありました。一瞬、何が起きたのか判らず彼女のもとに走って行くと、とてもつらそうな声で鳴きながら、上手く使えない体を必死に動かそうとしていました。私自身、股関節を脱臼したのか?骨折したのか?初めてのことで彼女を見る限りでは全く判りません。直ぐに病院に連れていき診察を受けました。診断は腰椎の椎間板ヘルニア。

椎間板は脊椎骨と脊椎骨の間に位置して、背骨にかかる衝撃を吸収してくれる役割をしています。中身はゼリー状の衝撃吸収素材で、椎間板があるおかげで勢いよく走ったり身体をひねったりしても背骨が柔軟に動きダメージを緩和してくれるわけです。この椎間板が正常な位置から飛び出してしまい、神経を圧迫することにより痛みと下肢の麻痺がおこります。人間にも椎間板ヘルニアは発症する傷害です。(私自身も診断を受けました)

人の手によって品種改良されたダックスフンドやフレンチブルドックなどは軟骨異栄養性犬種と言われ軟骨の変性が起こりやすい体質を持つようです。背骨には日常生活でもかなりの力が加わっています。特にダックスのような胴長の犬種はそのリスクが高くなります。

その後の経過

うちの子はダックスフンドで、やはりヘルニアを起こすリスクは高い犬種です。診断を受けた後は、治療に入ります。 10日ほど入院して安静を維持し、電気鍼、温泉治療など人とほぼ同じ治療をしていました。 戻っては来た時は痛みは回復しているようで、一生懸命歩こうとしていますが、腰から下の筋肉が麻痺により低下して腰が落ちたままの状態でほぼ脚では立つことはできません。 関節も曲げ伸ばしが上手くできないので、マッサージをしたり曲げ伸ばしの手伝いをしたり、積極的に動かすようにしました。

怪我をしてから50日位たった今、少しずつ筋力が戻り自分の脚で立つことができるようになりました。ですが未だに時々脚が流れて転んでいます。 大好きなお散歩に行くにはもう少し時間がかかりそうです。 ペットは家族の一員という認識です。ケガをしたり、病気になったりすると本当に心配です。 ケガをしない、病気にならないよう管理をすることは飼い主には必要です。それでも発症した場合の最低限のケアも絶対に必要です。

出かけるときには見送りに来てくれて、仕事から帰ると玄関まで走って迎えに出てきてくれます。彼女ががいてくれることで気持ちが安らぐことは本当に多いものです。あと何年、一緒に生活できるかわかりませんが、できるだけ長生きしてほしいと思います。

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