今月のトピック バックナンバー

骨格のゆがみって

今年も後2ヶ月で終わりですね。月日が経つのが本当に早いです。 今月のトピックは先日、知り合いの先生の治療院に見学に行って、伺ったお話をしようと思います。見学に行って聞いたお話なので、そこまで深くは言えないのですが、興味深い内容でしたのでお話してみたいと思います。

骨盤が歪んでる?

皆さんは整形外科や接骨院、整骨院など行って背骨が曲がっていますねとか背骨が歪んでいますね。などと言われたことはありますか?私は椎間板ヘルニアを発症して何度となくレントゲン撮影をしてみたり整骨院などに行ってみたりしました。コメントははっきり言って統一性がありませんでした。整形外科では『配列には問題ないですね』整骨院では『かなり歪んでいますね』このように様々な診断をされています。だからと言って何がどれだけどのように・・と言うような具体的な所見を指摘されるわけでもないのです。

『腰が痛い』と言う自覚症状で整形外科に行ってもレントゲンでは異常なし、多少関節の間が狭いですが、問題があるという度合いではありません。腹筋と背筋を鍛えてください。リハビリをしておきましょう。などで終わらされてしまうことがほとんどです。日本の医学はこんな感じなのですが、腰痛や首痛、肩痛などを感じている人は本当に多いのが今の世の中です。そして原因もはっきりしないというくくりにされてしまっています。

私が見学させていただいた先生のお話を聞くと、治療院ではありますが整形外科と提携しており、レントゲン写真を見て異常個所を確認します。そこにどの部分がどれだけずれているのか、またはどのように何度ずれているのかなど、客観的に指摘してピンポイントで施術をしていくとのことでした。

なぜ歪むの?

ではそもそもなぜ関節はそのような歪みが生じるのでしょうか?実はこの事が今回一番印象深かった事なのです。

成人してからの交通事故や転倒により起こした傷害なども要因の一つではあるようですが、ほとんどは皆さんが忘れてしまった幼少期に問題があるようです。(よちよち歩きの時に尻もちを何度も着く、転ぶ、幼児期に階段や遊具から転落する)など普通に生活していれば必ず引き起こしたことのある行動です。実はここに大きな問題があるとのことでした。幼少期、小学期の子供たちは関節内の軟部組織が安定しておらず、非常に柔らかいため少々の転倒や打撲なので関節自体が傷んでしまうようです。もちろん例外もありますが。この幼少期・小学期の転倒により微細な傷害が発症しているケースが非常に多いようです。ですが、成長過程での子供たちの身体は傷害の痛みが消えてしまった段階で、小さな骨折や軟部組織の損傷があっても忘れてしまいます。そして長い年月をかけて傷が発症している事にも気づかず、放置して年齢を重ねてきた人たちが脊柱のゆがみにつながるとのことでした。さらに曲がった脊柱に対して筋肉を使うため左右、前後、表裏のバランスが崩れるわけです。脊柱や肩・股関節に問題がある中で、その関節を取り巻く様々な筋肉もバランスを欠き腰痛や、肩こりなど自覚症状によって表面に出てくるとのことでした。

突発的に発症した事故などでない限り、もともと骨格に問題がある人はかなり少数だそうです。やはり治癒したかのように見えた子供のころの傷害が大きな要因になっている事が大半とのことでした。治療としては、ずれた骨格を本来の位置に戻し、ずれた状態で使っていた動きの癖を正しい動きに直していくことが必要です。それが本当の意味での痛みの解消に繋がるわけです。誰もが脊柱のずれがあってもおかしくはありません。何らかの症状があって医療機関に受診したとしても電気治療や牽引したりなどでは一切治癒しないのはそんな理由によるものです。

全てがこのような理由ではないのかもしれませんが、今回お話を伺ってとても印象強かった事の一つなのでトピックとして掲載させていただきました。様々な先生方が色々な考え方で信念をもって治療にはあたられている事と思います。もちろん私は医療行為はできませんし治療はできません。ですがその後の機能回復や機能的な動きの指導は十分提供できると思います。今後も様々な先生方とお話をしながら自分自身のスキルを役に立てれればと感じました。

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