今月のトピック バックナンバー

松の木

梅雨の時期を間もなく迎えようとしているこの季節、体調の管理にも気を付けていかなければなりませんね。今月は松のお話をしようと思います。特に人の身体に関係するとかではありませんが、私の家には40年も前から松が植わっています。また、ビーチバレーでプレーする浜辺や日本の多くの海辺にも松が植わっている景色を見ることができます。

そんなことからなぜ松ってどんな植物?なぜ植えられているのかなど、少しだけ調べてみたことをお話してみようと思います。

さて皆さんの周りには松はありますか?有名なのは日本新三景にも選ばれている静岡県『三保の松原』、石川県『兼六園』にも大きな松が植わっているようです。身近なところでは皆さんもご存じのとおり海岸線に植わっていることが多いのではないでしょうか。私がビーチバレーで訪れる海岸にももちろん植わっています。

松はなぜ海岸の近隣に植えられているのでしょうか?少し調べてみると松のすごさが関連していることが解りました。マツの天然分布は赤道直下のインドネシアから、北はロシアやカナダの北極圏に至り、ほぼ北半球に至っています。温度適性が広く亜熱帯や熱帯に分布する種でもマイナス10度程度の低温にも堪えて生存すると言われています。現在ではオーストラリアやニュージーランド、アフリカ諸国で大規模に植栽されています。

松にはクロマツ、アカマツ、ゴヨウマツ、リュウキュウマツ、エゾマツなど様々な種類があります。主に日本の海岸に自生するのはクロマツで潮風に強い品種です。高さは25~30mほどに生長し、丈夫で育てやすく特に防風・防砂のために多く植えられています。内陸や低山に自生するのがアカマツで、樹高が30~35mほどになります。また盆栽としても利用されます。ゴヨウマツは日本原産で山地に自生する品種です。樹高30mほどに生長し、庭木や盆栽によく用いられます。沖縄県の県木にも指定されている日本固有の品種でもあるリュウキュウマツは、樹高は20m以上になり、樹皮は黒灰色で不規則な割れ目が入ります。エゾマツは北海道など寒冷地に多く見られる品種です。材木の触りごこちがよいことから、お椀やお皿、割り箸などに用いられるほか、建築・内装材や楽器の材料として幅広く活用されています。

松は春になると若い枝に花びらのない花を咲かせます。そして花の後、「松かさ」「松ぼっくり」と呼ばれる実をつけます。種は食用とされ、木は建築材に、樹脂は松ヤニにと木全体を利用することができます。また、竹や梅とともにめでたい取り合わせとして、門松に利用されています。

私は毎週のように行くビーチでとても身近にある樹木であるのに、あまり何も知らず過ごしてきました。日本全国にあるだけではなく、中国やアメリカ、カナダ、ブラジル、ロシアなど世界各国に自生していて、ます。また、生活していく上でも木材・燃料・食材・薬用など様々な用途で利用されています。

余談ではありますが、私の自宅前に幼いころから松が植わっています。たまたま車庫の上に枝が伸びているため、松脂がボンネットに付着し困っていたので、先日横に伸びる枝を切りました。

今回のトピックは身近にある事をテーマにしてみました。今回のように時々ご自分を振り返えり当たり前に過ごしている生活を見直してみることも良いかと思います。

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