食欲の秋?
食欲の秋・スポーツの秋・読書の秋・・・なぜこんなにも秋に関するフレーズは多いのでしょうか?SEHAT的には身体の事に着眼して食欲について考えてみます。
本当に食欲は増すのでしょうか?
食欲の秋・・・いろいろな説があります。
- もともと動物の本能であり、食物が減少する寒い冬を迎えるにあたり、栄養を蓄えておくことが必要になり過食になる。
- 夏の間、暑さにより食欲が減退していたものが過ごしやすい気候になり食欲が回復する。特に近年、冷房などにより体温調節が上手く行かず自立神経などがストレスを受けて食欲を低下させてしまう。
- 多種な食材が実り、また海の幸、山の幸ともに収穫されて美味しい料理が食卓に並ぶことから。
そのほかマスコミやコマーシャルなどにも『食欲の秋』の意識を持たされてしまっている事もあると思います。どの説が正しいかは判りませんが、それぞれの説が重なり合って食欲を増進させているのではないでしょうか?
そんな食欲の秋に注意しておきたいこと
人間の生態は暑い夏には体温調節のために熱放散することで汗を出し、体温の上昇を抑えます。反対に気温が下がり、寒い冬や冬を迎える前にはその準備として血管を収縮(筋肉を緊張)させることで、体温下降を抑えます。熱が外に逃げないように、筋肉は緊張し外気温に対して保温をするため脂肪の代謝を抑えます。要するに寒さは人の身体を緊張させて脂肪を燃焼を抑制させると言うことです。食欲は増したのにエネルギー利用はされにくく、溜め込もうとする回路が働いてしまいます。仮に春に同じ物、分量を食べたとしても、秋の方がより太りやすい事になる訳です。
様々な理由で食事が美味しく感じるこの季節。 ダイエット中の方はもちろん、メタボリック予備軍の方は注意が必要な時期です。対策としては規則正しい生活リズムを作る事と、暴飲暴食に注意することです。 秋は食欲だけではなく、運動するにも良い季節ですし、睡眠をとるにも適しています。 栄養・休養・運動のバランスを上手くとりながら実りの秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。