今月のトピック バックナンバー

遺伝で決まるの?

毎年思うことですが1年が本当に早いと感じます。早いなぁと感じるのもその年が良かったということなのでしょうかね?であれば良いですが。

運動能力は遺伝するの?

さて今年最後のトピックは先日開催していたバレーボールのグラチャンを観ていて感じたことです。ブラジル、イタリア、日本に2世の選手が出ていたのですが、トップ選手であった親の運動能力・体格・体力は遺伝により受け継がれるものなのか?ということです。遺伝子学は専門ではないのですが・・・自分との係わりでは、体重に関してよく耳にすることで、『食べていないのに太る』とか『トレーニングしても筋肉がつかない』 など言っている人がいます。はたしてそれは本当なのでしょうか? 私にはダイエットを目的としたクライアントさんも多くいるので、全く関係がないわけではありません。ということで今回のトピックに取り上げてみました。

人間は食事を始めとする生活習慣全般である環境的要因と生まれ持った素質である遺伝子的要因の両者から影響を受けています。特に筋肉量につては遺伝の力が強く働いているといわれています。(トレーニングしても筋肉がつきにくい、あまりトレーニングしていないのに筋肉質など) そう考えるとアスリートの2世がトッププレーヤーに育つということもうなずけます。早い段階で専門的なトレーニングを積めば 高い確率で能力を開発できるものです。

肥満も遺伝?

肥満

では脂肪細胞はどうなのでしょうか? 肥満に関する遺伝子は現在証明されているだけでも40以上あるらしいです。各々は大きな影響がないとしても、組み合わさると肥満になる確率は高くなるようです。ですが肥満になるには、遺伝子により太りやすい体を持ち、さらに太るための環境がそろわなければなりません。体質と生活習慣が組み合わさって初めて太るのです。ですから太りやすい体質はあるとしても、整った生活習慣を身につけていれば太ることはないということです。

一説には、両親が標準体重であった場合、子供の肥満発症率は10%と言われています。どちらか片親が肥満の場合は50%。両親とも肥満の場合は80%の確率で子供に肥満が発症するそうです。そこから考えると、標準体重である両親の生活習慣は肥満になる習慣ではないため、その子供も肥満の発症率が低く、反対に両親とも肥満であれば、太ってしまう食習慣や運動習慣の欠如などが子供にも受け継がれることにより、肥満の発症率が高くなっていくと思われます。確かに肥満は遺伝との関連もあるのでしょうがそれよりも、各々の生活習慣がキーポイントになっているようです。

親から受け継いだDNAは運動能力を格段にあげることも可能であり、生活習慣に対する考えが低ければ能力を上げることはおろか疾病すら発症してしまう可能性もあるわけです。

話はバレーボールに戻りますが、今回のグラチャンで2世プレーヤーたちは高い能力を発揮していました。ですが海外の選手たちと比べると日本人の遺伝子はまだまだ運動能力を高めるためには劣っているのでしょうか?今後、遺伝子の研究は進歩していくと思いますが、海外の選手と日本の選手の体力差・能力差を埋めるための方法が生まれ、東京オリンピックではぜひ金メダルラッシュが見たいですね。

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