今月のトピック バックナンバー

スポーツ界の問題

9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますが、皆さんは体調を崩してはいませんか?今年の夏は本当に暑く、雷や竜巻など異常な気象状況が多くありました。今までの日本ではちょっと考えられない気候になってきています。そんな暑い中でアジア大会もインドネシアで行われ、日本の選手は素晴らしい成績をあげています。今月のトピックはそのスポーツの世界で起きている問題やマスコミについてお話をしようと思います。

次々と明るみに出るスポーツ界の問題

謝罪会見

今年に入ってスポーツの協会や連盟などの団体の体制、監督、コーチなどの指導者におけるパワハラ、選手自体の犯罪など様々なニュースがマスコミによって取り上げられています。驚くほどここ最近、立て続けに出てきています。まずは日大の悪質タックル問題。日大のアメフト選手が関学の選手にレイトタックルをして、反則を取られたことがきっかけで、選手のみではなく監督、コーチさらには学園の経営問題にまで発展しました。

女子レスリングの監督パワハラ問題。世界チャンピオンを何人も輩出している女子レスリングでの監督からのコーチ、選手に対するパワハラが問題になりました。そしてアマチュアボクシング。各県連盟理事による告発状によりトップである会長の異常なまでの特権待遇や審判団への圧力さらに反社会勢力とのつながりなどが問題になりました。そのほかにも女子体操選手へのコーチによるパワハラも報道されていました。

これらのすべてに共通することは指導者または団体の長による役員や選手への圧力です。そもそもスポーツで優秀な成績を残したあと、連盟や協会の理事に就任して地位を築いていくことが多いようです。日本のスポーツ界の協会、連盟は会員登録費や国や地域などからの補助金、イベント等でのスポンサー料などを利用して活動をしていく団体であるため、通常は理事として所属していても個人の収入はほぼありません。私もバレーボール協会、ビーチバレー連盟の理事をしていますが、競技会の運営で仕事をするときは交通費とお弁当、数千円の日当が支給されるのみです。そのほかには一切支給される金銭、物品はありません。私のように小さな連盟で競技会開催することだけであれば、利権やお金が絡むことはまず考えられません。

ですがマスコミに取りあげられている人たちは、各スポーツで日本のトップの地位にいた人達です。そこにはやはり派閥、権力、お金などのキーワードが浮かび上がります。もちろんクリーンで選手のためにまたは、そのスポーツを発展させるために活動をされている団体がほとんどなのですが、問題になっているような人達は高い地位にあぐらをかいているのでしょう。

時代の変化

部活のしごき

私たちの学生時代には今では考えられないようなパワハラがあったのは事実です。パワハラというよりも現状であれば暴行事件にもなりかねません。時代は変わり、今では殴る蹴るなどはあり得ない行為でありますが、そのような時代を生きてきた団体の最高部にいるような人の中には、今でも絶対的な権力で全ての人を抑えつけているいるかもしれません。

ではここ最近なぜ頻繁にマスコミに取り上げられることが多くなったのでしょう。簡単に言えばボクシングの村田選手がSNSで言っていた『時代が変わった』というのが一番です。以前のような根性論を表に出し、水を飲むな、できなければ殴るなどの指導が科学的に間違いであることが証明され、なにか問題が生じれば事実を表に出す、その方法としてSNSや音声の録音、映像記録などが手軽に行えるようになったことがあげられます。実際に日大の悪質タックル問題はスタンドで撮影した映像がきっかけでした。

一時はマスコミも毎日、朝から晩までどのチャンネルでも報道をしていましたが、最近ではほぼ観ることはなくなりました。マスコミの報道により視聴者が知ることになるわけですが、告発された後どうなったのか、良い組織として生まれ変わったのか?そのあたりになると一切見ることはなくなってしまいます。様々な問題を投げかけられた後、どうなったかは分からないまま、視聴者も飽きてしまい何となくフェードアウトしてしまいます。マスコミによって操作されてしまうことになるわけです。

やはりスポーツの団体は選手ファーストで選手をサポートするために活動をしていかなければなりません。そのためには国や地域などからの補助金などの費用は絶対に必要であります。それを選手のために利用し、新しい選手を育てるために利用していかなければなりません。

アジアカップでは水泳、バドミントン、陸上などは素晴らしい成績をあげていました。残念ながら私が携わるビーチバレーは女子が銀メダルを獲得したにも関わらずテレビでは観ることができませんでした。人気のあるスポーツとそうではないスポーツを作り出すのは勝てる、結果を残す選手でもありますが、応援できる環境を作り出すのはマスコミであったりもします。今回は問題になったレスリングは結果を残せずテレビの放映もほぼありませんでした。また体操もテレビではあまり見ることもありませんでした。選手たちが良い環境を平等に与えられ、その環境を整えるのが各団体であり、そして選手たちの姿を届けるのがマスコミの役割りではないでしょうか?それぞれの立場で正しい係わりを持って行くことで今後の日本のスポーツを強くして健全なスポーツ界を作っていくことになると思います。

部活のしごき

来年はラグビーワールドカップが日本で開催されます。そして2020年には東京オリンピックが開催されます。今から楽しみです。

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