糖質に関する話
3月のトピックですが、ここの所コロナウィルスに関わることばかりだったので、身体に関する内容にしてみました。
世間では糖質制限ダイエットや糖質オフなど耳にすることが多いワードですが、本当のところ糖質とは何なのか?身体に対してどのような働きをしているものなのか?制限をしても良いものなのか?などをお話していきたいと思います。
糖質とは何?
糖質とは食事を摂るうえでの三大栄養素である炭水化物の構成成分です。体内に入った糖質は血液中に取り込まれ血糖として高いエネルギーとなります。さらに筋肉中にグリコーゲンとして蓄えられ身体活動時のエネルギーとして働きます。ですが、取り込まれた後に使われずに残ってしまった糖質は全て中性脂肪に変わり内臓脂肪や皮下脂肪として体内に蓄えられてしまいます。エネルギー源として重要な役割を担っている糖質ですが、摂りすぎによるデメリットとしては以下のようなことが言えます。
- ①肥満の要因
- 摂りすぎによって脂肪として蓄えられることによって、肥満に陥ることとなります。
- ② 様々な病気の要因
- 肥満の要因になるのと同時に高脂血症をはじめとする動脈硬化や糖尿病など様々な病気の要因にもなります。
- ③ 中毒性が高い
- 糖質には中毒性が非常に高いと言われます。糖質を摂取することで脳内のドーパミンと言う物質を分泌させます。ドーパミンは快楽を感じさせる物質であるため知らず知らずのうちに糖質を欲してしまい中毒化してしまうのです。
- ④集中力を低下させる
- 糖質は血糖値を上昇させる唯一の栄養素です。糖質を摂取した直後に血糖値が急激に上昇し、その後下降していく段階で、集中力が落ちたり、眠気が発生したりしてしまいます。(反対に摂らなさすぎによるイライラや集中力減退もあります)
では1日にどの程度の糖質を摂ればよいのでしょう。
運動量が比較的少ない成人男性で約330g、女性で270gとされています。具体的な食品としてはご飯やパン、麺類などの炭水化物、インスタント麺、菓子類、清涼飲料水、野菜類の中にもジャガイモ、カボチャなどは糖質の量が多い食品です。この辺りを考えながら食事を摂っていくことが重要です。
糖質は必要?
次に糖質は本当に必要なのか?を考えていきたいと思います。
上記したように糖質の役割としては主に身体におけるエネルギー源としての役割です。ですがエネルギーは糖質だけではなく、脂質やたんぱく質なども優良なエネルギーとしての役割を持っています。糖質をエネルギーと考えて多量に摂ることは、発生するリスクを考慮すると良い選択ではないともえます。さらに糖質は血糖値の急激な上昇や下降を生み出します。そのことで肥満の要因にもなります。
では糖質は全く必要がない栄養物質なのかと考えるとそうでもなさそうです。糖質の可能性を考えた場合、成長期の子供、脂質の少ないアスリート、痩せている方の運動前などには糖質が重要なエネルギーになります。
さらに糖質を摂ることによってたんぱく質や脂質を身体の構成成分として活用することもできます。 このようなことから糖質は過剰な摂取を控え、食する順番を考えて摂取することで有効な栄養素になると考えてよいでしょう。
空腹時に糖質をいきなり過剰摂取するのではな、くたんぱく質、食物繊維などを先に入れてから糖質を摂ることで良い状況を作ることが出来ます。
糖質摂取を考えたお勧めの行動として
- 食事をする際の順番を考える
- 菓子類、揚げ物、ファストフード、ジュースなどは極力控える
- たんぱく質は積極的に摂る
- 水をこまめに摂る
結論として糖質にはメリットもありますがデメリットが多い栄養素です。必要以上に摂ることはしないほうが良いでしょう。
また、エネルギーとしては優秀な要素であるため運動習慣をしっかりと持つことも重要です。栄養素全てにその役割があるため一概にいらないとは言うことはできません。生活習慣に偏りを持たせないように規則正しいバランスの取れた食事を心がけることが最良だと思います。