ダイエット勝負・後編
4月になりました。年度初めということで新しい生活が始まる季節です。いろいろな目標などをたてて実行していくには区切りの月ではないでしょうか?さあ新年度がんばって行きましょう。
さて今月は前回の続きで私の友人のダイエット勝負を取り上げました。結果はどうなったのでしょうか?そしていよいよ会社の同僚との決着がつきます。
前回までの経過は以下の通りです。
勤務する会社でダイエットの話題になり、食べないで痩せる、運動で痩せる、サプリメントで痩せる、 などで誰が一番痩せるかを勝負する事になった。私の友人は運動で痩せると宣言。ダイエットを始めてから1週間。体重は1kg~1.5kg が減少。初めてまだ1週間ではあるけれど順調に体重は変化している。
彼が決めた行動は4つ
- 間食をしない
- 毎日体重を測る
- 30分歩く
- 休日はスノーボードに出かける
それでは1週間たった後のやり取りを見ていただきます。
- 友人:ちょっと物足りないのだけれど、歩かないで走ってもいいですか?
- 西川:歩くのは楽すぎる?であれば走ってもいいよ。
- 友人:歩くのと走るのはどちらが良いですか?
- 西川:どちらでも良いよ。でも今の段階は時間をメインに考えて。走ることで30分の時間が短くならないように。時間は30分以上にすることはキツイ?
- 友人:全く苦にならないです。むしろ楽なので走りを入れたほうが良いかと・・・
- 西川:OK!じゃあ15分歩いて15分走ってさらに15分歩こう。これはどう?
- 友人:大丈夫です。じゃあ頑張ります!!
数日後・・・
- 友人:昨日、飲みに行ってめっちゃ飲んだんですが大丈夫ですかねぇ
- 西川:毎日のみに行くわけじゃないでしょう?そんなの気にしていたら生活できないよ。全く問題ないよ。
20日経過・・・
- 友人:最近体重はあまり落ちないのですが減りますかねぇ・・・
- 西川:それが普通だから、大丈夫だよ。2~3日で減ったり増えたりする数値は気にしなくて良いよ。記録つけているわけだから、1ヶ月くらいの傾向で見ていかないとね。
- 友人:他に何かやることはないですか?
- 西川:特にないけれどお風呂では20分は湯船につかるようにしよう。走り始めてから脚とか膝は痛くない?お尻と脚のストレッチは必ずやるようにしよう。
- 友人:了解しました!!!じゃあ風呂入ってきます!!!
- 西川:今なんだ?!?!?!?!?
1ヶ月半経過・・・
- 友人:最近体重はあまり落ちないのですが減りますかねぇ・・・
- 西川:それが普通だから、大丈夫だよ。2~3日で減ったり増えたりする数値は気にしなくて良いよ。記録つけているわけだから、1ヶ月くらいの傾向で見ていかないとね。
- 友人:体重もまた減ってきましたよ。なんか腹周りがめっちゃ変わった感じです。ウォーキング&ジョギングは楽しくなって毎日走ってます。それに身体が軽いです。勤務中に必ず眠くなったのが全くなくなりましたし、睡眠が深くなった感じもするし。調子よいです。
- 西川:すごいねぇ。かなり上手くいっているね。今のまま続けよう。
彼とは2月の連休に5日ほど一緒にスキー場ですごしてました。そのときは体重は記録してませんし、毎日ビールを飲んでたくさん食事もしました。間食もしました。なので彼は「走らなくて良いですかねぇ。」とかなり心配していました。ですが、これもイレギュラー的な生活であり、その習慣がずーっと続く訳ではありません。変に気を使って食べないなんて事の方がストレスになってしまいます。帰ってから体重を測ってもさほど増えてはいないようでした。
現代人の生活習慣を見ていると、交通手段の発達、パソコン仕事による運動不足。夜型の生活による睡眠不足のための自律神経の機能低下。その他、栄養の偏りなどが多くみられ多種な疾病要因にもなっています。彼の行ったダイエット方法は普通の生活をする事です。必要な分のエネルギーを摂取し、必要な分のエネルギー消費をして、嗜好品であるお酒も適度に飲む。もちろんストレスを発散するための趣味であるスノーボードがダイエットには大きなアドバンテージにもなっています。
そして、結果はこのようになりました。
ここまでの体重の推移
結果、約2ヶ月で83.5kgから77.6kgとマイナス5.9kgの減量に成功しました。ペースは少し速いようにも感じますが、彼のダイエットは大成功であると感じました。(途中運動量が増えた事と食事制限が最後過剰になったようです)
ところで彼の会社の同僚達はどうなっているのでしょうか?最終的な数値では9.9㎏も減った人がいたようで、私の友人はダイエット勝負には負けてしまったようです。しかし、彼らのコメントを聞いたところ仕事上でのミスや物忘れが増えた。「あの資料準備した?」➡「あっ?忘れてました。」というようなことが増えたり、別の人は口内炎が出来て中々直らなかったり。その他、「ボーっとする。」などを言っていた人もいたようです。
これらは明らかに間違ったダイエットの典型だといえます。最近の日本人の30歳以上男性では3人に一人が肥満であるといわれています。そういった意味でダイエットはとても重要であると言えます。ですが、間違ったダイエットは健康を害することも事実です。
さてこの年度初めに新しい目標の一つとして正しくダイエットをはじめてみてはいかがでしょうか。