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日本酒はお好きですか?

今年の夏は暑すぎます。梅雨明けしてから35度を超える日が続きます。8月も危険な暑さが続くと思いますが、皆さんも気をつけてください。
そしてそんな中でもパリオリンピックでは毎日のようにドラマがあります。毎晩、毎朝早朝から観てしまっています。なので睡眠不足気味の今日この頃です。

この時期は冷たい飲み物が多く飲まれると思います。冷たいビールなどもとても美味しい時期ではあります。
今月は美味しいビールではなくて日本酒の話をしようかと思います。身体には全く関係のない内容になりますが、私自身ここ数年おいしい日本酒にはまっているので書いてみようと思います。

日本酒

私が子供の頃に父が日本酒好きで、毎日晩酌をしていたことを覚えています。その頃、日本酒と言えば1級、2級、特級などと言うランク付けがされていたように思います。ですが最近はこのようなランクでは表示されていません。飲み屋さんに行くと本醸造、純米酒、吟醸、大吟醸などのランクで書かれています。書かれていることは気づくのですがどういう意味なのかよく解らない、またその他にも専門用語が書かれていることが多く知らないまま、『美味しい、飲みやすい、甘口だ、辛口だ』などと言って解ったふりをしていることが多いですよね。人それぞれでそれで良いのですが(笑) せっかく日本酒を楽しむのなら少しお勉強をしてみてから飲んでみるのも良いですよね。
その後、自分好みのお酒をみつけて、楽しむなんていかがでしょうか。

それではさっそく進めていきましょう。

原料
これは皆さんご存じの通りお米です。米、米麹、水のみで造られる日本酒を「純米酒」と言います。さらにそこに醸造アルコールを加えて造られるのが「吟醸酒」「本醸造酒」です。醸造アルコールとは、主にサトウキビを原料として発酵させ、蒸留した純度の高いアルコールのことです。ちなみに私は純米酒を好んで頼んでいます。
精米歩合
精米歩合とは、精米(米の玄米の表層部を削ること)して残った米の割合を%で表したものです。私たちが日ごろ食している米の精米歩合は90%ほどです。これは米の表層を1割ほど磨いていることになります。日本酒造りでは、米の表層部分のたんぱく質や脂質、でんぷんなどの栄養素で雑味が多くなったり、香り成分が抑制されることにつながるため多く磨く必要です。精米歩合は高くなるほど、淡麗で、スッキリとした味わいが出ます。また、磨き上げることによって際立つのが、華やかな香りです。精米歩合が高いことで、吟醸酒の特徴であるフルーティーな香りや花のような優美な「吟醸香」を生み出しているのです。 私の中ではいつもグラスに鼻を近づけた際の香りをまずは感じてからお酒を口の中に含ませるようにいしています。吟醸酒のなかでも大吟醸と言う部類では徹底的に磨き上げます。6割、7割も磨き上げるためその工程には手がかかります。そのため大吟醸のようなお酒は高価格になる訳です。
生酒
ここまでで最近のお酒の種類について書いてきました。次によく耳にする『生酒』『原酒』などはどういうものかをお話ししましょう。先ずは生酒です。通常お酒は製造、出荷の過程で加熱処理を行います。これは殺菌効果や酒質を安定させるために行われるのですが、この過程をせず熱処理を行わないお酒を『生酒』と言います。また『生』と言う文字が入っている種類のものには『生貯蔵酒』『生詰め酒』などがあります。これは火を入れるタイミングが異なるお酒となります。
下の図で確認してみてください。
  • 生酒
    しぼり → 貯蔵 → 瓶詰
  • 生貯蔵酒
    しぼり → 貯蔵 → 火入れ火入れ → 瓶詰
  • 生詰め酒
    しぼり → 火入れ火入れ → 貯蔵 → 瓶詰
  • 通常のお酒
    しぼり → 火入れ火入れ → 貯蔵 → 火入れ火入れ → 瓶詰
新酒と古酒
秋に収穫したお米を使って醸造し、冬に出来上がったばかりの日本酒が「新酒」です。『しぼりたて』なども良く聞くワードだと思いますが、冬~春限定の新酒の日本酒のことを言います。
さて新酒とは真逆の存在である古酒(長期熟成酒)は、3年以上蔵元の貯蔵庫で熟成させた日本酒です。熟成させる日本酒の種類や、熟成温度、熟成方法によって特徴は様々で、酸味と苦味、旨味が濃厚さやまろやかさも様々にに変化しています。
古酒(長期熟成酒)の香りは、熟した果実や、木の実や香木のような香りなどさまざま。色合いも、琥珀色に輝くものから、赤い褐色に近いものなど、銘柄によって個性豊かな表情を楽しめます。

さて日本酒の種類について書いてきましたが少しお酒についてお解りいただけましたでしょうか。
私の好みは純米酒の生酒です。大吟醸であれば最高ですが、香りが強くフルーティーな味わいでさっぱりとした後味のものが好きです。以前は私の父が晩酌で飲んでいたように、おじさん達が好んでいたように思いますが、今では味や風味も様々で、ラベルも可愛いものやユニークなものも出ています。

皆さんもこの夏にお好みの日本酒を探してみてはいかがですか。